物忘れの原因は、けして認知症のみとは限りません。
最近、ものをよく忘れるようになり「私は呆けているのではないか」と感じる高齢者ご本人やご家族の方。それは認知症(呆け)かも知れませんが、実はうつ病でも似た状態が現れます。うつ病などは殆どの場合お薬で改善できます。その鑑別を行うのがこのドックの主たる目的です。当院では同様の症例を数多く経験しております。
認知症には様々な疾患がありますが、2大認知症として知られる、「①アルツハイマー型認知症」「②血管性認知症」の鑑別診断がより精密にMRIにより早期発見が可能です。早期発見すれば、よくなる薬は現在開発中ですが、進行を遅らせる薬は両者ともにあり、何年も在宅で療養できる方々が数多くいらっしゃいます。
うつ病は実は全年代の中で、65才以上の高齢者に最も多い病気です。歳を重ねると、大事な方々との別れ、体力のおとろえ等ストレスがかかりやすいのが原因の一つですが、うつ病はほぼ全員の方が良くなられる病気です。しかし、高齢者の方々のうつ病は認知症と病状がよく似ており、誤診される場合が多いのです。「光トポグラフィ」はうつ病などの鑑別診断に有効であり、うつ病にかかられた方はほぼ全員の方々が良くなられます。
例えうつ病と認知症が合併していても、うつ病が良くなれば、毎日の生活の質の向上につながります。
院長 太田 正幸
脳と心のドックの受診には、ご予約が必要となります。
事前にお電話または窓口にて予約受付をお願い致します。
脳と心のドックの受診を希望される旨をお伝え下さい。
お問い合わせ先 | TEL:078-942-1021 明石土山病院 脳と心のドック受付まで |
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 | 9:00~11:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
午後 | 13:00~16:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
休診日 | 土曜日午後、日曜・祝祭日・11月1日 |
診察/検査日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
午前 | 1日3名まで | ※若干名 | ||||
午後 | - |
「脳と心のドック」として光トポグラフィ検査を行う場合、
光トポグラフィ検査単体に掛かる費用は一切ご請求致しません(無料)。
3つの検査全てを行った場合であっても、検査費用はMRI検査と心理テストのみのご請求とさせて頂きます。
医療費自己負担割合 | 自己負担額 | |
3割負担 | 6歳~70歳未満 | 約7,300円 |
2割負担 | 70歳以上~74歳 | 約4,900円 |
1割負担 | 75歳以上 | 約2,450円 |
脳と心のドックは当初は自由診療の検査としてスタートしましたが、現在は外来診察の1つとして認知症とうつ病を中心とした検査を取り入れた診察という位置付けです。特に光トポグラフィによる検査は、その結果を判断するには専門の知識が必要ですので医師や検査技師の見解を交えた上での事となりますが、目で見える形で状態を把握する事ができる事から、患者様にとっても自身の状態を確認しやすいというメリットがあり、より患者様・ご家族様の病気への理解を深める為の診療であるとも言えます。当ドックの主たる目的である「物忘れの原因」の特定と、それに対するもっとも効果的な治療のご提供にも繋がる事と思います。
脳と心のドックの受診には、ご予約が必要となります。
ご予約を頂いた診察日の指定時間までに、当院の外来窓口まで起こし下さい。
お持ち頂く物 | 健康保険証・後期高齢者医療被保険者証・高齢受給者証 等、保険証を必ずお持ち下さい。 |
紹介状をお持ちの方は、窓口にてご提示をお願い致します。 ※無い場合でも、初診時特定療養費は算出いたしておりません。 |
健康診断や健康維持の為の予防を目的とした検診ではございません。
MRI検査・光トポグラフィ検査・心理テストの3つの検査を診療の一環として行いますが、当該患者様の診療の上で検査機器を使用する必要性が無いと医師が判断した場合は行わない事がございます。
MRI(磁気共鳴画像)検査 | |
所要時間 30~40分 | |
磁力(磁石)を利用して体内を画像として写しだす装置を使った精密検査で、得られる情報が多く、脳梗塞、脳腫瘍などの病気の検査などをはじめ多様な範囲で利用されます。開放型ですので圧迫感がなく、閉鎖空間が苦手な方でも安心です。 | |
ヘリカルCT検査 ※MRIが受けられない方 | |
所要時間 30~40分 | |
CTスキャナ装置を使って体の断層像を写し出し、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、頭部外傷から胸部疾患および腹部臓器(肝・胆・膵・腎・膀胱・他)疾患にいたるまで、全身の診断にも利用されます。 | |
光トポグラフィ検査 | |
所要時間 20~30分 | |
光トポグラフィ装置と呼ばれる機器を使い、頭部の血流の変化を測定することで、今まで判断が難しかった、うつ病・統合失調症・双極性障害などの病気を可視化して検査するものです。 | |
心理テスト | |
所要時間 30分 | |
当院の臨床心理士が、実際に向き合ってテストを行います。機器だけの検査ではなく、医師の診察を中心として、様々な方面から病状に取り組んで参ります。 |