新型インフルエンザについて 理事長・院長 太田 正幸 |
現在、新型インフルエンザの流行について各種の報道がなされています。インフルエンザは普通、人から人にうつる病気です。これの発症はワクチンの投与である程度防げます。また、発症しても、抗インフルエンザ薬の投与で回復に向う人たちが多く、恐ろしい病気ではありません。
では、新型インフルエンザとはなんでしょう?これは今まで、人から人に感染しなかったインフルエンザ ウイルスが鳥から人にうつり、さらに人から人に感染するものを呼びます。今のところ、従来の抗インフルエンザ薬が効果があると思われています。しかし、残念ながら、世界中で努力はされているものの、ワクチンの開発にはあと6ヶ月程かかると言われています。
新型インフルエンザに効果がないからといって、インフルエンザのワクチン接種を控えようという方もいらっしゃいますが、これは誤りです。旧来のインフルエンザに罹患すると、免疫力の低下が起こります。そのときに新型インフルエンザに罹患すると病状がさらに悪化することになるからです。
予防は、手洗いとうがいが基本となります。また、出来るだけ、流行地への渡航・人ごみを避けること。無理をせず、休養と栄養を十分にとり、自分の免疫力を高めておくことも極めて大切です。