私には夢がある 理事長・院長 太田 正幸 |
「私には夢がある(I have a dream)、“すべての人間は平等である”というこの国の信条を真実にする日が来るという夢なのだ...」マーチン・ルーサー・キング牧師は1963年8月にワシントンD.C.で行われた、「ワシントン大行進」という集会で、こう大勢の民衆に語りかけた。僅か45年前の事である。
1964年には、全ての人々は平等であるという「公民権法」が可決され、積極的に黒人の社会的、経済的地位を向上させるために、役所や企業、大学に黒人を優先的に(若しくは白人と同数)採用することを義務付けるアファーマティブ・アクション政策が取られた。
そして、2009年1月、アメリカはついに黒人の血をひく大統領を登場させようとしている。キング牧師の夢がかなうのである。私はこのアメリカという国の民衆の柔軟さにただただ敬服するのみである。
今回のアメリカ大統領選の教訓から学んだ、「私には夢がある、健常人も障害者も平等にくらせる社会が来るという夢である」と常に訴え続けていかなければならない事を。