統合失調症という病気について5 医師 山本 康二 |
~コーヒーブレイク~
前回は統合失調症の治療における精神療法についてお話しさせていただきました。今回はちょっとコーヒーブレイクです。
平成22年は寅年です!阪神タイガースの大ファンの私としては、今年こそ優勝するぞと盛り上がっています。キャッチャー城島の補強は果たして本当に良かったのか?金本は連続試合出場を続けられるのか?など興味は尽きないところです。是非、強い巨人をやっつけて24年ぶりの日本一になってほしいところです。(巨人ファンの方、申し訳ありません。)
さて毎年、新年1月になると阪神淡路大震災のことを考えます。今から15年前の平成7年1月17日。当時、私は医者一年目の若造で神戸大学で働いていました。住居も近所のアパートでした。夜遅くまで働き、夜はよくお酒を飲んでいました。当日も朝3時まで同僚と飲んで、家に帰ってすぐ寝てしまっていました。すると5時46分にドーンという異様な轟音とともに激しい揺れが襲ってきました。幸い私のアパートは倒壊はしませんでしたが、部屋の上から何かが落ちてきて頭を負傷したことを覚えています。その後のことは報道でもよく知られているとおりです。
個人的な経験としては、震災直後の病院は水道も使えず、電気も止まっていました。電気はすぐに自家発電で使えるようになりましたが、水道は復旧まで時間がかかりました。しかし、病院は恵まれていて、優先的におにぎり、弁当など食事の物資が届いたりしていました。非常に有難かったことを覚えています。辺りは倒壊した建物も多く、入院患者さんや病院の職員もほとんどの人がそれぞれ被災者となりました。震災が起こって1週間は忙しく、あっという間に過ぎたことだけ覚えています。そんな中でも、街で忘れられない光景がいくつもありました。
自分の家が倒れてどうしようもないのに隣の倒れそうな家を自分の家のように心配する人がいたり、家が倒れそうでも何故か水道がその家の一か所だけ出ていてそれをみんなに無料で水を開放してた人。水不足で水をあまり使えないのでカレー屋に変更していたラーメン屋。周りは真っ暗でも“いつもより安くします”と看板をあげていた飲み屋さんなどなど。
まず自分の安全を確保することは非常に大切なことです。それで少し余裕が出てきたら周りを見てみることも大切なことです。
昨年10月には長田に鉄人28号が建ちました。結構大きいです。
あんな大きな鉄人になることは難しいですが、ときどき小さな鉄人にはなりたいと思いうことはあります。(笑)
みなさんも機会があれば是非見に行ってください。
次回は、また真面目なお話に戻ります。