医療法人社団 正仁会
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明石土山病院 臨床研修について

当院は閉鎖病棟、開放病棟、認知症治療病棟からなる403床の病床を有し、また介護老人保健施設も併設しております。
 社会復帰にも重点をおき、援護寮や福祉ホームもあります。外来は1日平均70名、新入院は1ヶ月25名ほどあり、症例は多岐に渡っており、近隣の医療機関からの紹介例も多数あります。

前期臨床研修

基本目標

 当院は上記のような環境のもとで協力型病院としてスーパーローテート中の研修医を受け入れています。
 精神科を専門に選択予定の医師のみならず全ての臨床医にとって必要な医師としての人格の涵養と、医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において特に心理的側面を配慮して適切に対応できるように、基本的な診療能力を身に付けることを目標としています。

行動目標

  • 患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立する。
  • チーム医療を理解する。
  • 精神科医療の持つ社会的側面の重要性を理解する。

経験目標

  • 基本的な精神医学的面接技術を学ぶ。
  • さまざまな精神症状について正確に把握、評価し記載できること。
  • 精神症状に対する初期対応及び初期治療を学ぶ。
  • 心理的介入、危機介入について学ぶ。
  • ライフサイクルと各世代に特有の心理、障害について学ぶ。
  • 精神科リハビリテーションを経験する。
  • 精神保健福祉法について理解する。
  • 社会福祉資源について理解する。

<経験すべき疾患>
統合失調症、気分障害、認知症、不安障害
発達障害、器質性/症状性精神障害

前期研修プログラムの一例
 臨床研修前期プログラム(PDFファイル/8KB)

協力している基幹病院(外部リンク)

  1. 独立行政法人 国立病院機構 神戸医療センター(旧国立神戸病院)
  2. 医療法人社団 明石医療センター(旧国立明石病院)
  3. 明石市立市民病院
  4. 兵庫県立がんセンター

後期臨床研修 卒業3年目以降の精神科専門研修

基本目標

 精神・神経科専門医として精神科医療のあらゆる分野の業務に対応できるよう、基礎的な知識と技術の習得を目指すとともに、医の倫理、インフォームド・コンセント、ADLの評価、患者及び家族の人権の保護を徹底し、精神科医療の向上につとめます。
 尚、この研修期間に 精神保健指定医、日本精神神経学会専門医の取得を目標としています。

 当院の研修を受けた方100%が、精神保健指定医、並びに日本精神神経学会専門医を取得されています(H25年8月現在)

指導体制

プログラム責任者 院長 太田正幸
精神保健指定医 5名
日本精神神経学会精神科専門医制度指導医 3名
臨床研修指導医 2名

研修方法

基本として、研修期間の3年間で統合失調症、気分障害、認知症、器質性精神障害、アルコール・薬物関連疾患、思春期精神疾患、神経症、人格障害などについて指導医の指導の下、担当医となり入院から退院、外来治療、精神科リハビリテーションまで行います。

  • 1年目は、クルズスにより疾患・治療などに対し各論、総論の知識を習得して頂きます。また指導医の指導の下、アナムネ聴取、外来陪審、入院患者の治療などを行い臨床研修をして頂きます。
  • 研修の達成度によりますが、原則的に2年目から入院患者に対して単独の主治医、外来診察医となることも可能です。
  • 3年目終了後に精神保健指定医の講習会を受講し、症例レポートを作成し精神保健指定医を習得して頂きます。また日本精神神経学会専門医の取得も目指します。

A.Bにおける具体的な研修内容は以下の通り

  • 病棟では指導医の下、主治医として急性・慢性精神障害の治療(精神科リハビリテーション、作業療法、病棟カンファレンスなど)を担当して頂きます。
  • この間、実例に即して精神保健福祉法(特に、入院形態による入院手続きの違い、行動制限などの患者処置、患者人権についてなど)、その他の関連法規を学んで頂きます。
  • 外来医療として、初心患者のアナムネ聴取、初診および再診患者の陪審、その後単独に外来診察を行って頂きます。
  • 院内での症例検討会に参加し、症例を提示して頂きます。
  • 脳波の判読や画像診断技術を研修して頂きます。
  • その他として、臨床研究の参加、学会発表、鑑定助手として鑑定業務を経験など。

後期研修プログラムの一例
 後期研修前期プログラム(PDFファイル/7KB)

評価方法

 下記の精神疾患の経験に基づいて、それぞれ1例以上のケースレポートを作成し、指導医の評価を受けて頂きます。
 統合失調症、気分障害、認知症、器質性精神障害
 アルコール・薬物関連疾患、思春期精神疾患、神経症、人格障害

先輩の声

後期臨床研修・1年を終了して H19卒 M医師

 私の初期研修での精神科指定病院は明石土山病院で4ヶ月の研修をさせて頂きました。初期研修で主に統合失調症、気分障害、認知症の患者さんを担当し、また作業療法、デイケアに参加し患者さんと多くを触れ合い、精神科に興味を持つようになり明石土山病院に入職させて頂きました。
 明石土山病院に入職した理由は病院長をはじめとした経験豊富な先生、中堅の先生や後期臨床研修医の先輩といった幅広く医師が多数おられ、また質問しやすい環境でもあるので各先生方の意見、考え方を聞く事ができます。そのような環境での研修は多様な視点で考えることができるのではないかと思いました。その事は自らにとって非常に大きな経験になると思い当院に決めました。病院長自ら講義をして頂き、また症例検討会もあり幅広い知識の一端に触れることができるとも思いました。
 後期研修1年が終わり統合失調症、気分障害、認知症、神経症、器質性精神障害、人格障害、摂食障害等、様々な疾患を担当させてもらいました。指導医に相談しやすい環境なので、症例で困った事があれば大なり小なり相談させて頂き様々な視点で考える事ができたので非常に良い経験になっていると思います。
 臨床研修医制度が始まり、民間病院の医師が少ない中、当院は多くの先生方が勤務されているので良い環境だと常々感じています。

お問い合わせ

医療法人社団 正仁会 明石土山病院
〒674-0074 兵庫県明石市魚住町清水2744-30
電話:078-942-1021 FAX:078-941-1573
9:00~17:00 (土曜~12:00) 院長・太田正幸まで

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